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鉋(かんな)使用法

鉋(かんな)使用法

名称
かんなの名称
見分け方

鉋刃の標準寸法(表1参照)
素人の方はA寸法で60mm以下のサイズが使いやすいと思います。
鉋台について。
樫の木は杉や松と違い、芯より外側に向かって放射状の目が木目となり年輪と直角になります。
木の年輪図(表2参照)

■鉋刃の標準寸法(表1)

鉋刃の標準寸法 A(mm呼称) B(裏金巾) 旧称
50 40 寸二
55 45 寸三
60 50 寸四
65 56 寸六
70 62 寸八
80 68 二寸

■木の年輪図(表2)

木の年輪図
  • ゆがみや減りを少なくするため、種油に浸して油を浸み込ませた鉋台(油台)があります。
  • 超仕上げ用に口を細くした包口台、口に黒檀・紫檀・赤樫を埋木した口埋台、埋木をネジ止めしてスライド式にしたものなどがあります。
  • 台割れを防ぐため、頭部に黒檀・紫檀・ビス等で補強したものもあります。

■台座から見た図

台座から見た図
柾目は減りにくいが割れることがある。板目は減りが早いが割れにくい。追柾目は板目と柾目の特長を兼ねそなえている。
地方により、気候や職人の気性よって好みが分かれます。
使い方

鉋の調整と使用法
鉋の切れ味は鉋刃の材質と研ぎ、そして台の仕込みと下端の調整の具合が大きく影響します。特に鉋台は温度湿度の変化により微妙にゆがみが生じるので、鉋の切れ味を有効に発揮させるためには、常に精密な台の調整が必要です。

■台均(だいならし)

立鉋を利用してA・Bの隙間を0.1mm以内に 調整する。 台均(だいならし)

■刃あわせ

刃を出すときは木槌や玄能でC方向に鉋身を叩く(裏金も同様)。刃を抜くときはD方向に台頭を叩く。 刃あわせ

■仕込み勾配

一般的には8分勾配(38°〜39°)に仕込んでいるが軟材用で31°〜36°、硬材用で45°〜90°が適切とされる。90°以上の逆勾配の仕込みもある。 刃あわせ
手入れ

1
使用中でも、直射日光の当たる場所には放置しないでください。
2
湿ったところに置いたり、水をかけないようにしてください。
3
しまう時には、鉋身を全部抜かないで、刃先をほんの少し引っ込めて、下端に出るギリギリのところで止めておいたほうが、台のゆがみが少なくてすみます。置くときには、下端を横にして置くか、下端を上にして置くようにしてください。
4
刃裏は絶対に錆びさせないこと。そのために、研いだ後で充分水気を拭き取り、油で拭いておいてください。

■刃あわせ

  1. 刃の摩耗の程度により荒砥、中砥で研いで合研で仕上ます。
  2. 力を入れないで軽く研いでください。
  3. 初め水をかけ、研ぎ汁が出たら水をあまりかけないで研ぎ汁で研いでください。
  4. 最初の切刃の角度を保つように研いでください。
刃あわせ

※画像協力)「三条金物卸商協同組合」


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